CPU vs. GPU: AMDのゴール?

Intelの技術者がCPUとGPUを比較した論文の紹介記事を安藤さんが紹介しているのですが、そのなかにGPUはCPUの2.5倍の速度でしかないと発表するのはIntelのオウンゴールではないかという見方が一般的とあります。また、Core i7 960とGTX280を比べたのは発表時期が違うから不公平だとかありますが、それよりもここにはコストという評価軸が入っていないようなのがなんだか、とは思います。まあ、Core i7 960とGTX280はオーダーではだいたい同じ価格だから暗黙の何とやらなのかもしれません。
論文にはタイムラグがどうしても避けられないものですが、牧野さんがAMDのMagny-Coursのコストパフォーマンスについて書いています。
それによると、TeslaのFermiと比較してしまうとお値段は同程度、Intelの論文でさんざん重要視されているthroughput computingではCPUが良いとのこと。
良いかどうかはcodeにもちろん依るわけですが、CPUとGPUで2.5倍の速度差(価格あたりの)は少なくともないのでは、と思ってしまいます。
で、論文の結論にも記されている・Green500とかでも、の流れのように、電力あたりの実効性能というのが重要になってくるかと思います。ランニングコストは勿論、電力設備への投資(UPS等含めて結構馬鹿にならない)やCO2排出量などの制約が今後問題になってくるからです。