2.1 計算機の内部構造に関する用語

2.2.2 ベクトル計算機の性能を決める要因

クロックサイクルタイム以外の要因について。以下の8つがある。

  1. ベクトルレジスタの大きさと数
  2. 主記憶の大きさ
  3. 主記憶への同時アクセスパスの本数
  4. ベクトル演算器の数
  5. チェインニング機能
  6. 間接アドレッシング機能、集約・分散機能
  7. IF文のベクトル化
  8. スカラ計算速度、ベクトル化率
ベクトルレジスタの大きさと数
  • 通常(当時)ベクトルレジスタ幅は64bit
  • パイプラインが複数存在する場合、それを埋めるだけの長いベクトル長の場合は高速化する
    • 複数に分割するためのオーバヘッドとの兼ね合いになる
  • ベクトルレジスタが大きい方が、メインメモリとのアクセス回数が少なくなる可能性があるが、その分機器コストがかかる。
主記憶の大きさ
主記憶への同時アクセスパスの本数
ベクトル演算器の数
チェインニング機能
間接アドレッシング機能、集約・分散機能
IF文のベクトル化
  • IF分をベクトル化するには、いくつかの方法がある。
    • ベクトルマスク選択方式
    • リストベクトル使用演算方式
    • 圧縮・伸張使用演算方式
スカラ計算速度、ベクトル化率